SYLFFカウンシル国際フォーラムで、グローバル化を討議しました
2008年02月07日

東京財団では、1月26日(土)にヤングリーダー奨学基金(SYLFF)フェローによる、国際フォーラム(座談会)を開催しました。参加したフェローは北南米、アフリカ・ヨーロッパ、アジア・太平洋の3地域から選出された9名のフェローによる協議会で、今回は、「SYLFFフェローからみたグローバル化観」と題し、2時間に渡り、プレゼンテーションとディスカッションを行いました。
プレゼンテーションでは、68名のSYLFFフェローから寄せられたアンケートをもとに、経済、文化、食、政治、宗教などの様々な分野における、様々な国のフェローのグルーバル化観について発表されました。
ディスカッションでは、「経済のグローバル化」に焦点をあてました。主な議論のポイントは

グローバル化という現象は、帝国主義時代から進行し、2つの世界大戦と冷戦による世界のブロック化により断絶された。現在のグローバル化が当時のものに比べ際立っているのは、IT革命により、ヒト・モノだけでなく、カネとコミュニケーションが飛躍的に加速したことである。
グローバル化は、発展途上国において、富を貧困層にも浸透させるよりも、逆に貧富の差を拡大している。その大きな理由は、インフラ(物理的、制度的)の欠如と、政治的意思の欠如である。

資本主義が、市場の自由化を通じて、ローコストの労働力、原材料と高い利益率を追求する限り、貧富の差は拡大し続けるだろう。しかし、完全に規制のない市場など存在せず、大国では大企業に有利な政策を行っている。これも前述の政治的意思の問題であり、東アジア諸国の経済成長、旧ソビエト連邦諸国や一部の東欧諸国、ラテンアメリカ諸国の経済沈滞の例をみると、政府が開放、規制、補助をうまく使い分けながら、貧困層にも富の一部が浸透するような平等で、透明性の高い政策を行い、国づくりをしていこうという、政治的意思の有無が大きく左右する。
アメリカのように、成功者への報酬が大きい一方、セーフティネットが不完全である資本主義だけでなく、スウェーデンやカナダのような社会福祉国家という選択があり、それぞれの制度で長所と短所がある。社会福祉国家は、高負担・高サービスで、富は様々な階層にいきわたるが、アメリカンドリームのような、大きな経済的成功のチャンスは少ない。
上記のトピックで大変白熱した議論が展開されました。詳細のレポートは近日中、本サイトに掲載予定です。